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07号 >

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タイトル: アーサー・ミラーのリアリズム論 : ミラーの『近代劇における家庭』を中心として
その他のタイトル: アーサー ミラー ノ リアリズムロン : ミラー ノ キンダイゲキ ニオケル カテイ オ チュウシン ニ
The Realism of Arthur Miller : On Miller's "The Family in Modern Drama"
著者: 辻, 久也
TSUJI, Hisaya
発行日: 1972年3月30日
出版者: 愛知工業大学
抄録: Arthur Millerは,寡作な作家であるが,戦後のアメリカ演劇にあって重要な位置を占めている.Millerは,Henrik Ibsenによっていちじるしく影響を受けた社会意識の濃厚な作家として名を馳せている.Millerの作品の特質は,しばしば社会の道徳的不正に対する真摯な抗議といった内容の中に求められる.さらに,われわれは,Millerの劇作家としての登場を決定的なものとした作家として,Clifford odetsの名前を忘れてはならない.OdetsのAwake and Sing!はMillerに1920年代の「価値観の間違い」を自覚させたのである.Millerの作品に提示されている社会問題は家庭という小さな枠組の中で論じられているが,この「家庭」の重要性は,戯曲のみならず彼の『家庭劇論』("The Family in Modern Drama')の中でつぶさに語られているということに注目しなければならない.Millerは,この『家庭劇論』の中で,家庭-リアリズム演劇とつながっていく意味を歴史的に重要な作品を例証して,語っている.この中でMillerの興味の接点は"How may a man make of the outside world a home?'という問いかけの中に凝縮される.これは,家庭というものを外部世界との連帯の中でいかにしてとらえていくかということに解釈される.そしてMillerはそこにこそリアリズム演劇の真髄が存在するとしているのである.この論文はMillerのリアリズムについて, "The Family in Modern Drama"の中で論じられている「家庭劇」を手がかりとして,考察されるものである.
URI: http://hdl.handle.net/11133/294
出現コレクション:07号

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